Hantek CC-65 カレントプローブ
安いカレントプローブを Aliexpress で買った。5000円ぐらい。
- 9V 006P 電源
- 10mA〜2A のレンジまたは 100mA〜65A までのレンジ
- 20kHz 程度の帯域
- DC 1mV/10mA レンジ
- ± (1.5%±5mA) 10mA〜20A
- DC 1mV/100mA レンジ
- ± (2%±20mA) 100mA〜40A
- ± (4%±0.3A) 40A〜65A
- DCAC1mV/10mA レンジ
- ± (1.5%±5mA) 10mA〜20A
- AC 1mV/10mA レンジ
- ±(2%±30mA) 100mA ~ 10A (40Hz ~ 2KHz);
- ±(4%±30mA) 100mA ~ 10A (2KHz ~ 10KHz);
- ±(6%±30mA) 100mA ~ 10A (10KHz ~ 20KHz);
- ±(8%±30mA) 10A ~ 15A (40Hz ~ 20KHz)
- AC 1mV/100mA レンジ
- ±(2%±30mA) 200mA ~ 40A (40Hz ~ 1KHz);
- ±(4%±30mA) 200mA ~ 40A (1KHz ~ 2KHz);
- ±(6%±30mA) 200mA ~ 40A (2KHz ~ 5KHz);
- ±(8%±0.3A) 40A ~ 65A (40Hz ~ 20KHz)
使いかた
プローブに電源を入れ、レンジを選択したら右下の Hantek と書いてあるボタンを押してゼロセットする。応答するまで若干時間がかかり、ゼロを示すまで押し続ける必要がある (3〜5秒ぐらい)。このボタン、戻りが悪い。
DC電流の場合、コアのヒステリシスの影響でうまくゼロセットできないことがある。この場合は何度か口を開いたり閉じたりしてからゼロセットしろと書いてある。消磁機能はついてない。
DCの場合電流が流れる方向はプローブ正面からプローブ背面に向けて。プローブ本体には特にマーカーがついてないので書いておくのがいいかも。
注意点
電流プローブは、電源ラインにコイルを挿入してピックアップするという原理なため、帯域が狭くなりがちで (インダクタンスは電流の変化を妨げるため)、この製品は特に安いものなので帯域はとれてない。
またコア損の関係で周波数が上がるほど発熱が大きくなる。
オシロ側の設定
1mV/10mA ならプローブ倍率を10にし、単位を [A] にすれば直読可能。同様に 1mV/100mA ならプローブ倍率を100にする。
感度を増やす
最小が 10mA なので極小電流を測るにはなかなか厳しい。が、電流プローブは巻数を増やして感度を高めることができる。これにより
- インピーダンスは巻数n に対し n^2 で増える
- 巻数nに対し、出力は n で増える
ということが起きる。単純に、2回巻けば出力が2倍になる。ただしこれはプローブによる挿入インダクタンス(コイル)を増やすということになるため、帯域は減る。
10回巻けば感度は10倍なので長めのリード線を10回巻いて置いておくと便利かもしれない。
1Tのrise time vs 5T の rise time を試しに見てみる。25MHz シグナルジェネレータから 1kHz の信号を出し エンハンスメント型 MOS FET (2SK4017) をスイッチングさせ、51Ωに約5V 流して 100mA の信号源を作った (ややこしいことしているのはシグナルジェネレータが電流を流せないため)。この 100mA をカレントプローブを使って見てみる。
プローブの Attenuation もそれぞれ適切に設定しているのでスケールは一緒。1Tに見えているノイズはオシロ自体のノイズ。若干 5T のほうが立ちあがりが遅いようにも見えるがこの程度だと誤差に見える。
ちょっと分解
レンジ切替スイッチがご覧のようにケース一体型なのではずすとき注意。金具も乗っかっているだけなので簡単にはずれてしまう。
クランプ部のコアからフレキが2本伸びているが、これはホールセンサに繋がっている。組み立てるとき挟まないように注意
雑感
さすがに安いだけあって質感がおもちゃっぽい。けど一応ある程度正しそうな数字は出してくれるので目安にはなる。ほんとは普通の電流計とプローブ電流との差をグラフにしたいが今回はとりあえずここまで。
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