中華AD8307を使ってみる
中華AD8307をいくつか手に入れてみたので、ちゃんんと使えるのか実験してみました。というのも、値段的にどう考えてもコピー品だからです (単価50円ぐらい)
回路とボードレイアウト
回路はAD8307のデータシートに記載がある以下の「基本的な接続」の回路ほぼそのままです。電源のデカップリング用の 4.7Ω はフェライトビーズに変え、入力抵抗 52.3Ωは100 // 110Ωで作っています (が、手元に110Ω抵抗がなかったため100 // 220 // 220 Ω)
ボードレイアウトは以下のようにしました。PCB Milling で作るため必ずしも理想的とはいえません。
測定
手元にある信号発生器だと、スペアナのトラッキングジェネレータ出力が一番信用できるので、これを使いました。ただし出力が-20dBm〜0dBmまでを1dB単位でしか出せないので、出力がもうすこし大きくなって飽和近くになったときどうなるかはわかりません。周波数は10MHz固定です。
ということでこのようになりました。確かにログアンプになっているようで、綺麗に dB に対して直線になっています。
傾きは 24mV/dB (= (2230-1750)/20 ), インターセプトは -92.9dBm ぐらいにあります。
AD8307 本来の仕様的にはインターセプトは -87〜-77dBm なのですが、これはずれています。原因はよくわかりません。入力インピーダンスが正確に50Ωになっていない(アンテナアナライザーで測ると約52Ω)影響かもしれません。
追記
500MHz まで段階的にはかりました。
広い範囲にしてみてみると、傾き 25.5mV/dB、インターセプト-87dBm ぐらいに見えます (10MHz時)。こんなもんなのかもしれません。
まとめ
ひとまずログアンプとしては動いているようなので使えそうです。インターセプトのずれは実装の問題なのかICの問題なのかはよくわかりませんのでとりあえず保留としようと思います。自分の場合出力を必ずADCに接続するので、ここが多少ずれていても大丈夫ではあります。
余談
表面実装品のテストにPCB Millingをはじめて使ってみました。PCB Millingとしては、こういう使いかたをするのが一番の目的だったので、ひとまずうまく実験できて良かったです。SOIC は割と足の間隔が広いので、あまり細かいことができないPCB Millingでも十分いけることがわかりました。
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